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2019年の高校アイスホッケー大会概要!インターハイ・高校選抜・国体について

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日本の高校アイスホッケーに関する情報をまとめました。高校アイスホッケー界における3大大会について、大会の概要とこれから開催される2019年の日程をまとめました。さらに、全国的な強豪校と言われる高校についても簡単にお教えします。プロリーグであるアジアリーグや大学リーグなど、高校卒業後にはプレーする土壌が異なってしまうため、高校アイスホッケーの大会は、有名プレーヤーを一斉に観ることができる貴重な場面です。気になる大会があれば、観戦にでかけましょう。

高校アイスホッケーが行なわれるリンクの画像

高校アイスホッケーの大会には何がある?

日本国内の高校アイスホッケーにおける3大大会について解説します。2019年の試合日程についても詳細をお伝えしますので、今年の日程が気になっている高校アイスホッケーファンは参考にしてみてください。

全国高等学校アイスホッケー競技選手権大会(インターハイ)

毎年1月に開催される、高校アイスホッケーの引退試合ともなるインターハイです。日本の高校スポーツを総括する全国高等学校体育連盟や日本アイスホッケー連盟等の共催で行なわれています。全国各地の高校アイスホッケー部から予選を勝ち抜いた強豪校のみが集結して戦います。高校アイスホッケーの引退がかかった大会で、高校アイスホッケーのカテゴリ内で最も盛り上がる大会です。

2019年の日程

  • 日時:2019年1月22日(火)〜26日(土)
  • 開催地:青森県八戸市
  • 抽選日:2019年1月4日(金)13:00〜
  • 2019年のインターハイはトーナメント形式にて行なわれ、前年の1〜3位校はシード枠とされます。

    歴代成績

    昨年2018年時点で67回目を迎えたアイスホッケーのインターハイは、北海道苫小牧市の駒大苫小牧高校が過去30回の優勝を誇り、圧倒的な結果となっています。ここ3年間の優勝から4位までを見てみましょう。

    優勝 2位 3位 4位
    2018 白樺学園 駒大苫小牧 武修館 清水
    2017 駒大苫小牧 白樺学園 武修館 八戸工大一
    2016 武修館 駒大苫小牧 白樺学園 八戸工大一

    この3年間における上位3校は全て北海道の高校となっており、北海道の強さが伺えます。

    全国高等学校選抜アイスホッケー大会

    全国高等学校選抜アイスホッケー大会は、「高校選抜」と呼ばれる大会で、こちらも全国から強豪校が集結する大会となっています。2018年で開催13回目とインターハイに比べて歴史は浅いですが、全国大会として夏のインターハイのような位置付けで、苫小牧市と日本アイスホッケー連盟の主催で毎年7月下旬から8月上旬に行なわれています。

    北海道10チーム、青森県2チーム、東京2チームと高校アイスホッケーが比較的盛んな地域からは複数校の参加が可能ですが、基本的には各都道府県1チームが参加可能です。

    2019年の日程

    2019年の日程は2018年11月時点では公開されていません。

    ちなみに、2018年は7月31日(火)から8月5日(日)の日程で行なわれ、武修館高校が優勝しました。続いて2位に清水高等学校、3位に白樺学園という結果になっています。

    国民体育大会(国体)

    国民体育大会とは、アイスホッケーに限らず毎年開催されている様々なスポーツの祭典です。「国体」と呼ばれ、各都道府県内で選抜された選手のみが出場することができます。高校アイスホッケーにおける国体は、上述の2大会に比べて堅くなく、都道府県内の選抜選手によって構成されるため、多くが高校3年生となります。また、インターハイのあとに開催される点でも、高校3年生最後の公式大会としての位置付けが強いです。

    2019年の日程

    国民体育大会は1988年から始まり、2019年1月開催の大会で第74回目となります。2019年の国体開催地は茨城県となっていますが、アイスホッケーについては北海道釧路市で行なわれることになります。

  • 日時:2019年1月30日(水)〜2月3日(月)
  • 開催地:北海道釧路市
  • 全国的な強豪校8校

    ここまで、高校アイスホッケーにおける3大大会の概要と、2019年の詳細について解説しました。ここからは、全国の高校アイスホッケー部のなかでも有数の強豪校をご紹介します。強豪校の試合を観ることで、将来のプロ選手の卵を発見することができるかもしれません。今年のインターハイや国体の観戦の際に注目したい情報ですので、気になる学校があれば試合を観に行ってみましょう。

    北海道地域

    インターハイや高校選抜が開催され、日本全国で最もアイスホッケーが盛んな北海道地域の競合校をご紹介します。アイスホッケー部のある高校が特に多い北海道地域については、過去5年のインターハイの成績で4位以内で入賞した経験のある4校をご紹介します。毎年選手の入れ替わりが行なわれ、その年ごとに実力が変動する高校アイスホッケーでは、毎年様々な高校が優勝を争っており、北海道内の予選でも全国レベルの戦いが行なわれることから、高校アイスホッケーを知るうえで欠かせない注目の地域です。

    駒大苫小牧

    北海道苫小牧市にある私立高校です。過去にインターハイ9連覇に加え、過去のインターハイで合計30回タイトルを取得している高校アイスホッケー界において屈指の強豪校です。インターハイに限らず、高校選抜についても初代王者となったあとに計6回の優勝経験があります。全国規模の2大大会における36回の優勝経験は、高校アイスホッケー部において最多で、歴史的な王者として君臨しています。ちなみに高校内では、アイスホッケー部のほかに野球部が強く、田中将大投手の出身校としてこちらも全国レベルを誇ります。

    多くのアジアリーグ選手の出身校としても知られますが、ここ数年は他の強豪校と拮抗する試合も少なくなく、ここ5年間ではインターハイ優勝が2回、準優勝が2回となっています。

    また、現在ゴールデンカムイの作者として一躍有名になった漫画家、野田サトルさんが書いた「スピナマラダ!」という漫画のモデルになった高校で、指定されたタイムを切るまで永遠に走り続けるメニューなど、練習が非常に厳しいことで有名です。

    白樺学園

    駒大苫小牧に台頭する実力を持つ私立高校です。過去5年間のインターハイでは全て入賞しており、そのうち駒大苫小牧と同様の2回の優勝を誇ります。駒大苫小牧が歴史的な伝統強豪校であるのに対し、2009年にインターハイを初めて制覇し、この10年で大きく実力をつけた高校です。

    この5年間で駒大苫小牧と比較して言われることも多く、アジアリーガーや出身選手に現日本代表選手も多く含まれます。赤いユニフォームが特徴的で、部員数も駒大苫小牧に比べて多い部活となっています。

    武修館

    北海道釧路市の私立高校です。かつての「釧路緑ヶ岡高校」が2004年(平成16年)に校名を変更して現在の「武修館高校」となりました。

    過去5年のインターハイでは入賞3回、優勝1回となっています。インターハイ全体の優勝回数は3回ですが、高校選抜大会では2016年から3連覇中で、実力の点では上2校に引けを取りません。ここ3年間のインターハイ上位3校は、駒大苫小牧・白樺学園・武修館の3校が入れ替わる形となっており、現在の高校アイスホッケーを語るうえで外せない学校です。

    清水

    この5年間のインターハイにおいて唯一入賞経験のある公立高校です。帯広地域にある高校で、高校選抜では過去2回の入賞、2017年には白樺学園に勝利して準優勝となりました。インターハイでは2014年と2018年の2回の入賞があります。

    公立高校として地元のサポートが熱く、十勝清水町全体でアイスホッケー自体を盛り上げる動きが盛んです。地元帯広の試合となると、多くの地元アイスホッケーファンが駆けつけます。

    東北地域

    北海道に次いでアイスホッケーが盛んな東北地域の高校アイスホッケー部をご紹介します。高校数自体は多くなく、北海道にも近いことから、中学までを東北でプレーし、高校から北海道に進学する場合も少なくありません。しかし、アイスホッケーが盛んな地域として地元に残る場合も多く、基本的には東北地域を地元とするプレーヤーが多いのが特徴です。

    八戸工大一

    青森県八戸市にある八戸工工業大学の付属高校である私立高校です。地元八戸や青森県内の選手を中心に、構成されています。過去5年間のインターハイでは、入賞3回と北海道の強豪校に次ぐ安定的な実力を誇ります。インターハイでは安定的な実力を発揮している一方で、夏の全国選抜大会では2007年(平成19年)の優勝以降1度も3位以内がなく、冬に強い印象です。

    青森県内では八戸工大一高が圧倒的な力を誇っており、都道府県の代表で構成される国体の青森県代表チームもほとんどが八戸工大一高の選手で構成されます。2008年には八戸市をホームにするプロアイスホッケーチーム「東北フリーブレイズ」が創部されたことで、青森県全体でアイスホッケー熱が盛り上がっており、東北フリーブレイズにて青森県出身の選手が活躍することも期待されます。

    東北高校

    宮城県仙台市にある私立高校です。宮城県内唯一のアイスホッケー部のある高校で、県内のアイスホッケー少年の多くがここに集まります。紫色のユニフォームが特徴で、県内だけでなく関東圏からも推薦入学にてアイスホッケー部に入部するプレーヤーも多いです。

    インターハイ入賞経験はないものの、東北地方における高校アイスホッケー部においては八戸工大一に次ぐ実力を誇ります。

    関東地域

    長年、北海道や東北地域が圧倒的な実力を誇っていましたが、近年では関東圏にも全国的な実力を誇る高校も少なくありません。高校選抜の際には東京から2校の出場が認められるなど、ここ数年で関東の高校アイスホッケー界の盛り上がりが伺えます。ここからは、関東地域の高校アイスホッケー部のなかから3校ご紹介します。

    埼玉栄

    スポーツで有名な埼玉県の私立高校です。関東地域で中学生時代にアイスホッケーをプレーしていた場合には誰しも見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

    過去5年間のインターハイで関東地域から唯一入賞経験があり、関東地域では比較的歴史あるアイスホッケー強豪校です。オレンジ色のジャージが印象的で、全寮制となっており、過去には厳しい練習から脱走者がでたとの逸話もあります。基本的には関東地域のプレーヤーによって構成されています。次に紹介する日光明峰高校と並んで関東では2強を誇り、アジアリーグ選手も輩出している伝統校です。

    日光明峰

    関東地域の2強として、埼玉栄高校と並んで栃木県の日光明峰高校があります。栃木県日光市にある県立の高校で、関東地域のなかでアイスホッケーが盛んな日光市を地元とするプレーヤーがほとんどです。

    2016年には埼玉栄高校を下して関東1位になるなど安定的な力をもっていますが、インターハイでは2014年の準優勝以来入賞から遠ざかっています。現在は関東のアイスホッケーを牽引する高校として首都圏からの越境入学者も少なくなく、県立高校であることから日光市に移り住んでアイスホッケー部に入部するプレイヤーもいます。

    日光市にはアジアリーグチーム「日光アイスバックス」があることから、地元全体でアイスホッケーに対する関心が強く、地元全体でアイスホッケーを茂栄あげようとする動きが強いです。

    高校アイスホッケーにおける大会日程と強豪校を理解してより楽しく観戦しましょう

    高校アイスホッケーにおける3大大会の今年の日程と、現時点で注目の高校を8校ご紹介しました。高校アイスホッケーは、毎年選手が入れ替わることでその年によって成績が変わることが多く、夏と冬でも成績が全く違うこともあり、目が離せません。大会自体は北海道開催が多く、関東圏在住の方はなかなか観戦する機会が少ないかもしれませんが、近年ではインターハイが日光市で開催され、東京都の高校アイスホッケーが盛んになるなど、今後の盛り上がりが期待されます。

    気になった高校や大会があれば、参考にして試合観戦に出かけてみましょう。

    • この記事を書いた人
    asukakawata

    川田

    首都圏出身、アイスホッケー歴15年です。FWからDFに転身後に10キロ増量し、選手引退後もなぜか体重が落ちません。 高校時代に全国2位、その後全日本選手権にて2度の優勝経験有り。海外に行ったり細々と生活しながら、週末の美味しい日本酒を楽しみに毎日頑張っています。 日本でのアイスホッケー人気を上げたいという思いから、初心者向けに自身の知識と経験を生かした情報を発信していきます。

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